なぜホワイトニングクリームがそこまで危ないのか?
妊娠と出産でホルモン環境が変わってしまい目の下に大量の肝斑が出来てしまった、年齢を重ねるにつれて老人性色素斑がどんどん濃くなってきている、そばかすやクマやくすみと相まって顔色が暗く見えてしまう、コンシーラーやファンデーションを厚めに塗ってカバーしないと隠せない、老けた印象になり実際の年齢よりも上に見られてしまうなど、シミにまつわる悩みがある方は多いのではないでしょうか。そんなシミの悩みに寄り添い、美白ケアをサポートしてくれるのがホワイトニングクリームです。ホワイトニングクリームには様々な種類のものが存在し、ビタミンC誘導体などの抗酸化作用を持つ成分が配合されていて、シミを予防するタイプのものもありますし、ハイドロキノンなどの漂白効果が得られる成分が配合されていて、シミを薄くしたり消したりするタイプのものもあります。
一般的に普及している予防するタイプのものは比較的安全ですが、消したり薄くしたりするタイプのものは安全面が危惧されています。なぜホワイトニングクリームが危ないものとされているのかについてですが、美白効果の高さゆえ、副作用が出てしまう可能性が高いからです。ハイドロキノンはシミを漂白する力を持つ医療系の美白成分で、美容クリニックや皮膚科などの医療機関で処方されるものです。ドクターの指導のもと、用法用量をきちんと守って安全に使用しなければなりません。安全性だけではなく安定性も危惧されている成分であるため、化粧品として商品化するのが難しいという側面もありました。
しかし、今はコスメブランドやメーカーの研究開発が進み、安定性が不安視されるハイドロキノンを安定した状態で化粧品に配合して商品化させることに成功しています。市販のものは、医療機関で処方してもらえるものに比べてハイドロキノンの含有量は少なめですが、副作用が出ないように刺激を抑えているので、安心して使用し続けることが出来るというメリットがあります。日本国内で市販されているホワイトニングクリームに関しては、安全性がしっかりと確保されていますので、安心して美白ケアに取り入れることが出来ます。ハイドロキノンの含有量が多い海外製のものを個人輸入代行サービスがある通販サイトなどで購入する際は、注意が必要です。
初めて高濃度のハイドロキノンが配合されているホワイトニングクリームを使う場合は、まず最初に医療機関で処方してもらい、自分の肌に合うかどうかを確かめてから使用し始めるのがベストです。